受験生の皆様へ

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環境科学部においでよ!
在学生・卒業生の声


■「環境科学部ってどんなところ…?」
とお悩みの受験生のみなさんに、在学生・卒業生からメッセージをお届けします。

岡田 美紗子

受験生のみなさんへ / 岡田 美紗子

環境科学部には、1年生まで文理融合で幅広い基礎知識を学び、2年生から環境政策コース(文系コース)、環境保全設計コース(理系コース)に分かれ学んでいくというシステムがあり、とても特徴的だと思います。入学して1年間は文理融合なため、従来の文系・理系の枠にとらわれることなく本当に色々な価値観を持っている方々に出会うことができますし、2年生からは自分の興味のあるコースへと進学することができます。

実際に私も高校まで理系でしたが、入学して学んでいくうちに環境社会学や都市計画学の魅力に惹かれ、文系コースである環境政策コースへと進学しました。1年間基礎学習をした上で、自分で学びたいコースを自由に選択できるため、将来の進路選択の幅を大きく広げることができます。

また、新入生合宿研修をはじめ、様々な場所へ実際に自分の足を運んでフィールドワークに行くことができるというのも他学部にない特色の1つだと思います。授業で海に行って生物を観察したり、長崎の街を実際に歩いたりできます。授業以外にも民間の方々と連携して定期的にフィールドスクールも実施しており、様々な体験ができることも本学部ならではの魅力です。受験生の皆さん、このような充実した環境の中で学ぶことのできる環境科学部で一緒に有意義な大学生活を送ってみませんか。
(環境政策コース3年生)


高山 大輝

環境科学部の楽しさ / 高山 大輝

私が思う環境科学部の楽しさは、野外実習を行う機会が多いことです。実際に学部1、2年生の時は環境フィールド演習Ⅰ・Ⅱという野外実習を行います。環境フィールド演習Ⅰでは私たちの生活を支えてくれている浄水場、ごみ焼却場、最終処分場などを訪れます。また、環境フィールド演習Ⅱでは複数のテーマから自分の興味があるテーマを選び、野外実習を行います。

当時、私はこの実習で長崎市西山周辺のさるくマップを作製しました。さるくマップの作製にあたり、西山周辺を班員と歩き、観光客や長崎人が歩いて楽しいと思えるルートを考え抜きました。学部3,4年生では研究室に所属し、自分が興味を持つ分野に関する研究を行います。私は進化生態学研究室に所属し、雲仙市の奥雲仙田代原という草原で植物の多様性調査を行いました。データを集めるために月に一度、二泊三日で雲仙市の合宿所に宿泊し、調査を行いました。夜は地元の方々と交流する機会もあり、とても楽しい調査でした。

また、私は課外活動として長崎大学本学バドミントン部に所属していました。そのため、他大学や他学部の友人も沢山作ることができました。長崎大学には多種多様な部活やサークルがあるので、ぜひ積極的に入部してみて下さい。
(環境保全設計コース出身、大学院博士前期課程2年生)


槇 優太

大学は自由なところ / 槇 優太

私が大学に入学してから最も強く実感したのは自由だなということです。まず自由な時間が増えました。高校までと違い、どの講義を受けるか、ある程度自分で決めることができるので、自分で自分の時間の管理ができるようになりました。できた時間は部活動やアルバイト、就職に向けた勉強など好きなことに活用しています。

また、どんな分野を学習するかということも自由になりました。環境科学部では様々な分野の授業があり、その中から自分が気になる分野の講義を選んで受講することができます。私は今年度から環境社会学の研究室に配属されましたが、私は社会学という分野を大学に入ってから知り、講義を受けていくうちに興味が深まりました。こうした新しい学問との出会いや、興味のあるものを深く学べることが、高校と大学との大きな違いだと思います。

自由が増えたことで新しいこと、やりたかったことに挑戦できるようにもなりました。特に私は中学校から続けている陸上競技に力を入れています。部としての活動に加え、母校の指導を手伝ったり、他大学の練習に参加したり、活動範囲が広がっています。同じ学部の友人にも、留学、ボランティア活動や学生団体の活動など、今までできなかったことを楽しんでいる人が多くいます。環境について知りたい人はもちろん、新しい挑戦をしてみたい人、自分の可能性を広げたい人に、環境科学部は合っていると思います。
(環境政策コース3年生)


宮﨑 夏奈子

印象に残る講義 / 宮﨑 夏奈子

環境科学部では、環境問題によって生じる被害やそのメカニズムについての講義を受けられるだけではなく、「環境」を構成する要素やそれらの調査方法についての講義も受けることができます。例えば、大気環境や水環境、生物多様性、環境ビジネス、環境哲学といった理系、文系関係なく様々な分野を学べます。

私の中で特に印象に残っている講義は、「環境フィールド演習」と「環境ビジネス論」です。環境フィールド演習では、海岸で海藻の種類や分布、生息する環境にはどのような特徴があるかの観察を行いました。また、現地調査で採取した海藻を実験室内に持ち帰り、標本を作りました。そして、どのような種類の海藻が分布するかによって、その海岸の環境状況を推測することができるということを学びました。実地で調査を行い、その結果を実験室内に持ち込むことで、さらに深く学習するという体験は非常に興味深いものでした。環境ビジネス論では、世界各国の環境問題に対する取り組みとそれらの運用のためのビジネスの役割について学習しました。初めは、お金を稼ぐという印象のビジネスと自然を守るという印象の環境問題の解決が相反するものに感じられていましたが、その関係性や今後の展望について学習することができました。

このように、環境科学部では様々な分野の講義を通じて「環境」について学習することで広い視野を得ることができるので、「環境」というキーワードに興味のある人におすすめです。
(環境保全設計コース3年生)


奥本 理那

入学してみての発見 / 奥本 理那

私が長崎大学環境科学部に興味を持ったきっかけは、“フィールドワーク”というものに惹かれたからです。高校生の時はフィールドワークについて知識がなく、野外調査という曖昧な認識しかなかったのですが、授業を通じて様々なフィールドワークを行えると聞いて魅力を感じました。

実際に入学してからは、ごみ処理場や下水処理場、地熱発電を利用した温泉、動物園などにもフィールドワークに行くことが出来ました。高校までとは全く異なった授業形式に、大学の講義特有の面白みや斬新さを感じました。入学する前後のギャップとして感じたことは、環境科学部で学べる分野は、入学する前に自分が想像していた以上に多いということです。「環境」と言われてパッと思い浮かぶのは地球温暖化とか公害とか、自然環境のことが思い浮かぶと思いますが、私もそうでした。しかし今いる環境政策コースには、より具体的に、法律、経済、社会、倫理、人間、災害、まちづくりなど本当に多様な研究分野があり、私たち人間を取り巻く周辺環境も含めて学べるということを知りました。

私は旅行が好きだったこともあり、観光学の研究室を希望して配属され、今はとても充実した研究を行っています。多様な分野に触れる中から、自分の興味・関心があることを発見し、さらに追求していけるのが、この学部の魅力です。
(環境政策コース3年生)


挾間田 陸甫

特色あるゼミ活動 / 挾間田 陸甫

環境政策コースでは、3年次からゼミ活動が始まります。ゼミは1・2年生の2年間の間に学んできて、自分の関心があると感じた分野や研究に携わってみたいと思った先生のもとで専門的な知識を得られることが魅力のひとつです。僕は環境科学部に入って、生態系サービスの働きについて関心を持ったため、今の研究室でゼミ活動をしています。

今年はコロナウイルスの影響により、残念ながら対面での授業が実施できていませんが、僕が所属しているゼミでは、普段は学部棟の屋上でニホンミツバチや長崎名産のビワなどの面倒を見ており、昨年度の文化祭では長崎大学で採れたハチミツを学園祭に出店していました。今年はオンライン授業で毎週、自分たちの家で育てている植物がどのように成長しているかの報告会をしています。

僕はハバネロを育てていますが、身近にある植物ではないので、成長に必要な肥料など様々なことを調べながら育てており、次第に愛着がわいてきています。実がなったときには、ゼミの仲間とそれぞれが育てている植物を持ち寄って試食会をするのが、とても楽しみです。他のゼミでも合宿や調査旅行など、ゼミによって特色のある活動を行っています。ここで学んだ専門的な知識や社会的、人生的経験を今後の卒業研究や就職活動に活かしていきたいと思います。
(環境政策コース3年生)


深川 鮎香

文理融合ならではの選択 / 深川 鮎香

私は、環境科学部では「環境政策コース」といわれる主に社会科学を扱うコースに所属し、社会学や経済学、法政策学などについての講義を受講しています。しかし、意外に思われるかもしれませんが、私は生き物を扱う研究室に所属し、卒業研究では生物の保全について研究しています。これまで数学や物理などの俗に「理系」と呼ばれる教科が苦手だったため、生物に関する研究は諦めていました。

それでもずっと興味のあった生物への関わりを持ちたくて、「文理融合」を掲げる長崎大学環境科学部であれば社会科学的なアプローチから生物に関係する研究ができると思い、入学しました。数学や物理は少し苦手だけど、苦手な分野も学びたいと考えている方はぜひ環境科学部への入学を視野に入れてみてください。

また、研究だけでなく、サークルでも生物に関係する活動を行っています。私は、主に環境科学部の学生によって運営されている「ビオトープ・パレット」というサークルに所属しています。このサークルの主な活動は、大学の敷地内にあるビオトープと呼ばれる人工池を管理し、生物の住む環境の整備です。生物に興味のある人だけでなく、緑地計画などの造園学にも興味がある人もぜひ環境科学部へ入学を検討してみてください。
(環境政策コース3年生)


谷井 大我

名前だけではわからない良さ / 谷井 大我

私の所属している環境科学部は、他の大学ではあまり見られない「文理融合」の学部です。一年生の間に環境について様々なことを学んだ後に、自然科学を中心に勉強する「環境保全設計コース」と社会科学を中心に勉強する「環境政策コース」のどちらかを、それまでのバックグラウンドにかかわらず選ぶことができます。そのため、高校では学べなかったことを大学に入って新たに学ぶことができます。

名前を見ただけでは、環境科学部はどのようなことを学ぶ場所なのかイメージが掴めないかもしれません。確かに、環境といえば「温暖化」や「大気汚染」といった環境問題のことばかり着目していると思われがちです。しかし、実際に学んでみると、環境に関する「ビジネス」や「観光」など、さまざまな分野に精通した先生が教鞭をとっている学部であり、それぞれの専門について学ぶことができることが分かりました。

また、環境科学部には1学年約150名の学生が在籍しており、学部全員で受ける講義が多数あるので、学友を作るのにも困りません。そして、勉強と共に学生の皆さんの大学生活を彩るものにサークル活動があります、中には環境科学部の学生が多数所属しているサークルもあり、学部内の縦の繋がりも作ることができます。ぜひ私たちと共に「環境」のスペシャリストを目指してみませんか。
(環境政策コース3年生)


工藤 有彩

タイ・マヒドン大学への留学 / 工藤 有彩

私はタイのマヒドン大学に留学して、文化や環境問題などを実際に見て学び、さまざまな面で成長できました。留学プログラムはフィールドワークが多く、とても充実した授業でした。タイの東部チャンタブリー県の海岸沿いでは、かつてエビの養殖のためにマングローブ林が破壊され、生態系が失われていました。しかし自然の大切さを住民に理解してもらい地元住民参加に重点を置いた植林活動が行われ、現在ではマングローブ林が広がり、豊かな生態系が戻ってきています。そのマングローブ再生プロジェクトを現地で体感でき、保全活動について考えることができました。また、ジオパークや水のリサイクル施設、日本企業の工場などの見学を通じてたくさんの学びがありました。

タイの公用語はタイ語ですが、留学先のマヒドン大学では、英語での授業、会話だったので英語の力がつきました。学生もとても気さくで優しくすぐに仲良くなれました。休日には、友人とタイ料理を食べに行ったり寺院を案内してもらったりと楽しい日々を過ごす事ができました。今もSNSを通じて交流をしていて、これからも私にとって大切な友人です。

私は、今回の留学で視野を広げることができ、多くの人たちとの交流の楽しさを知りました。留学したことは本当にいい経験になりました。これからもいろんな事に興味を持ち、積極的に行動していきたいと思います。
(環境保全設計コース3年生、2019年2月18日~3月10日に短期派遣留学)


竹盛 匠吾

就職活動をしてみて / 竹盛 匠吾

私が環境科学部を選んだきっかけは、私の生まれが熊本の田舎であり、子供の頃から自然と触れ合い、自然が好きだったからです。入学後、環境とはなにか、環境と経済、企業と環境との関わりといった、環境に関する幅広い知識を得ることができます。その後の研究室配属では、私が更に学びたいと思った地下水の研究を行っている研究室を希望しました。また、更に地下水について理解を深めるべく大学院への進学を選択しました。

就職活動では、これまで培ってきた専門性を活かしたいと考え、ある業界のインターンシップに参加しました。そこでは、実務にふれるのは勿論、沢山の方とお会いし、色々な話を聞くことができました。これは、私の就職活動の中で重要な転換点でした。さらに、想いが一貫していること、そして積極的に動くことが就職活動では重要だと感じました。

環境科学部では、環境という幅広い選択から一つの分野を深く探求できます。また大学のキャリアセンターでは、就職やインターンシップに関する情報や、添削や面接練習といったサポート環境が整っています。こうした環境に恵まれ、積極的に活用できたからこそ、就職活動を無事終えることができたのだと思います。
(環境保全設計コース出身、大学院博士前期課程2年生)


松尾 萌

ビオトープパレット / 松尾 萌

こんにちは!長崎大学ビオトープパレット、前部長の松尾萌です。『ビオトープパレット』は長崎大学文教キャンパスにある「ビオトープ」を管理するサークルです。ビオトープとは簡単にいうと、生物の生息空間という意味です。毎月実施しているビオトープの清掃を通して、身近な自然に生息する生き物を観察する楽しみがあります。また、野生生物を観察しに長崎県内をドライブしたり、鹿児島県でツルの観察合宿を実施したりと、普段見ることのない生物を見ることができます。生物が好きな人を大歓迎しているサークルです。

サークルの紹介とは関係なく、これから大学生になる皆さんにお勧めしたいことがあります。それは「様々な人に出会うこと」です。

大学には高校時代と比べられないほど、多様な人がいます。自分の視野を広げるために、いろんな人に関わってみてください。しかし苦手な人と交流し続ける必要もありません。様々な人間性を知る、それだけでも価値があると思います。特に長崎大学では、多様な学部の学生がいます。他学部生との交流の場として、部活・サークルをぜひ活かしてください。その中で、水産学部生や薬学部生も所属しているビオトープパレットを選んでいただけると嬉しいです!それでは、皆さんのご入学をお待ちしています。
(環境保全設計コース4年生)


田添 勝則

ながさき海援隊 / 田添 勝則

ながさき海援隊は、長崎の海の魅力を満喫しながら海洋ごみ問題の解決に取り組むサークルです。活動は、月に1回ほど長崎県の海岸で清掃、調査をしています。清掃だけでなくESD(持続可能な開発のための教育)として小学校で出前授業をしたり、漁業用具を元にしたアート作品を展示するといった啓発活動もしています。夏には清掃をした後にBBQをしたり海で遊んだりしています。カヤックで無人島に行き清掃をしました。活動を通して小学生から社会人といった幅広い年代の方と交流する機会があります。

また、他大学やNPO法人などの環境団体と一緒に長崎県の離島で活動をする機会もあります。ボランツーリズムや、毎年違う離島で、海ごみ交流事業という、海洋ごみ問題について長崎県と海外の高校生やNPO法人の方と海岸清掃やワークショップを通じて話し合う行事もあります。離島ならではの海洋ごみ問題について自分の目で見て知ることができます。

大学で環境問題についての講義を聞くことは多いですが、聞くだけでなく自分たちで行動を起こして環境問題に取り組むことができるため、講義では学ばない深い内容のことについて学ぶことができます。
(環境保全設計コース4年生)


小園 淳平

学部での学びが土台に / 小園 淳平

私は現在、東京都にある一般財団法人自然環境研究センターという所に勤めております。弊センターは自然環境保全を推進し、人間と環境の持続可能な関係を構築することを目的とし設立されました。主な事業内容として、自然環境の保全に関する調査研究・政策支援・普及啓発活動があります。その中で私は省庁と専門家の間を繋ぎ、会議運営を補佐する業務に関わっております。

自然環境の保全と言っても「絶滅の危機が迫る種を保全する」「多様な生態系が構築されている場を保全する」「それらを保全するための仕組みを作る」等、業務の内容は多岐にわたります。そのため要求される知識はとても幅広いです。環境科学部においては文理融合学部の名の通り様々な分野について学ぶことができました。そこで得られた環境行政の成り立ちや生態学の基本などの知識は、業務を遂行するための基礎的な土台となっています。その土台の上に大学・大学院(大学院以降は鹿児島大学にて研究)で専門とした分野を乗せ、専門性を発揮しています。

現在進路選択について考えている高校生の中には「何を学べばいいのかわからない」という方もいらっしゃると思います。長崎大学環境科学部においては文理の枠に収まらない多様な講師陣から様々な分野について学ぶことができます。あなたの将来を選択する上で役に立つ学問がそこにあるかもしれません。
(一般財団法人自然環境研究センター研究員、環境保全設計コースを2015年3月に卒業)


※学年・所属、内容は執筆時点(2020年7月)のものです。

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