講義形式の座学
みなさんが入学してから、研究室に配属されるまで受ける講義で最も多い形式は、このような座学でしょう。
これは水中に溶けている成分をどうやって効率よく抽出し、測定しやすい状態にするかについての講義です。
学生は、周りの仲間と相談して課題に取り組んでいます。
室内実験
理系に進んだみなさんは、実験や現場調査のスキルを身につけなくてはなりません。 こちらは室内実験の様子です。もっともイメージしやすいガラス器具と溶液を使った化学実験、模擬装置を使った物理実験、微生物や動植物そのものを用いた生物実験などを通じて、計画・操作・データ整理・報告の手法を学びます。 室内実験は現場に比べ、条件を制御しやすいという特徴があります。
現場調査(野生生物)
環境学の対象は室内にとどまりません。何ごとも現場で起こっているんだ!というあなた。 これは屋外での野生生物の調査の様子です。現場調査は、季節、天候、海流などに大きく影響を受けます。 さらに、実験室から離れて調査を行うため、より完璧な計画、準備、チームワーク、責任感が要求されます。この経験は、あなたをより大きくするはずです。
現場調査(地質調査)
長崎県には世界ジオパークの一つである島原半島ジオパークがあり、これは日本で初めてのジオパークの一つです。
ジオパークは地学的価値の宝庫であり、保護・保全とともに研究・観光の活性化が求められています。
これは学生実験の一環(火山巡検)で溶岩ドーム観察、普賢岳登山をしたときの様子です。
【分析化学】2年生対象・選択科目
環境保全設計コース2年 Y.Kさん
卒業研究指導(ミニ発表)
4年生になると、卒業研究に取り組むようになります。手順や器具を完全に用意されて指導されるトレーニングの実験実習と異なり、自分で手順などを考えて主体的にテーマに取り組まなくてはなりません。
これは、最近1週間の研究の進行の具合を、指導教員と研究室の仲間に説明しているところです。仲間からの質問にもたじろいでいません。既に研究者の卵です。
卒業研究指導(実験)
卒業研究では、実験器具、分析装置、ソフトウェアなど、いままで触ったこともないような高度な道具と、実際の試料を用いて研究を進めていくことになります。
トレーニングの実験実習と異なり、研究テーマはまだ未解明の課題に取り組むものであり、その成果は環境改善のために現場で提案できる可能性があります。皆さんも環境改善のために共にがんばりましょう!
環境分析化学研究室
高尾 雄二 教授
環境生物工学研究室
仲山 英樹 教授
環境の浄化とは、例えば、排水中の汚染物質の除去が想像できます。しかし一方、視点を変えると、排水中から再利用できる物質を回収しているともいえます。 当研究室では、排水中に含まれる価値の高い金属(レアメタル)を微生物など(バイオ)の力を活用して回収する技術を開発し、既にマンガンやセレンなどの金属で成功しています。 将来的には、排水中のレアメタル資源の循環利用技術への展開が期待されます。
保全生態学研究室
井口 恵一朗 教授
長崎大学のそばを流れる浦上川では、治水・利水のため、方々で河川改修が行われています。清流のイメージとはほど遠く、都市型河川の典型と言えるかもしれません。 しかし、ここで調査を行うと、水の汚れに敏感なアユやタカハヤの生息が確認することができます。他にも、ウナギやナマズなど、希少性の高い魚種の営みも観察されます。 当研究室では、「生物多様性」の意義を考え、それを保全していく術について研究を行っています。
廃棄物資源工学研究室
朝倉 宏 准教授
廃棄物を資源化・処理処分する「より良い方法」を研究しています。
●埋立ごみの浄化促進(埋立地が早く自然に還ります)
●建設廃棄物からの効率の良いアスベスト材除去(選別現場で迅速にアスベストを除去できます)
●埋立地から発生する硫化水素ガスの抑制(死亡事故や周辺での悪臭被害の防止)
※OBは廃棄物処理業者や廃棄物処理プラントメーカーに就職しています。
大気環境植物学研究室
山口 真弘 准教授
植物は、太陽の光を利用して有機物や酸素を作り出し、私たち人間をはじめとする動物たちの生活を支えています。 しかしながら、産業革命以降、化石燃料の大量消費などによって大気汚染や地球温暖化が引き起こされ、そのような大気環境の変化が植物に及ぼす悪影響が懸念されています。 私の研究室では、大気汚染や地球温暖化が農作物の収穫量や樹木の成長に及ぼす影響とそのメカニズムを明らかにする研究を行っています。
水処理プラント管理
浪江さん
動植物園
村山さん
長崎県環境職
小橋川さん
環境測定分析
奥長さん
商社
章さん