教員紹介
環境科学部の教育コースには「環境政策コース(文系コース)」および「環境保全設計コース(理系コース)」の2つがあります。 上記コースの教育を主に担当する教員組織として「人間社会環境学系」と「環境保全設計学系」があります。
【文系】環境政策コース(教員組織名:人間社会環境学系)
人間社会環境学系における教育・研究の内容は、環境問題と人間社会の関係性について理解を深め、持続可能な社会を実現するための方法を探求することです。
このため、当学系では、以下の4つの分野を教育・研究の重要な柱と位置づけます。
本分野では、政策やビジネス、消費者行動などの視点から、環境問題と経済システムの関係を研究しています。
「環境人間社会分野」
本分野では、人々の暮らしや地域などの視点から、環境問題に係る多面的な自然と人間の関係を研究しています。
「環境計画分野」
本分野では、地域計画、景観計画、生態系サービスなどの視点から、環境を有効活用した計画づくりを研究しています。
「環境法政策分野」
本分野では、法律、政治、政策などの視点から、地域・国・国際レベルの環境問題を解決する方法を研究しています。
人間社会環境学系では、以上のような、環境経済・ビジネス分野、環境人間社会分野、環境計画分野、環境法政策分野を中心として多角的な視点から教育を行います。 それにより、人間活動に起因する環境問題への対応能力、問題解決能力、実践力を有する学生を社会に送り出すこと、及び、当学系における研究の進展を通して、人間社会の発展と環境保全が両立できる持続可能な社会の実現に資することを理念とします。
人間社会環境学系教員一覧
「教員の氏名」をクリックすると1枚の研究紹介(PDF)、「外部リンク」をクリックすると業績等の詳細情報が得られます。
※1「個人サイト」がある場合はクリックすると教員固有のHPへジャンプします。
氏名 | 主な担当科目 | 専門分野と研究内容 | ResearchMap |
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遠藤 愛子 | 資源循環共生論、環境政策学Ⅳ |
資源ネクサス・沿岸海洋政策学 相互依存化する水・エネルギー・食料資源問題を解決するために必要なネクサスアプローチについて、学際・超学際アプローチの視点より研究をしています。 |
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片山 健介 | 地域計画論 |
地域計画学・まちづくり論 多様な主体の連携のもとで、環境・経済・社会のバランスに配慮した地域づくりに取り組むための計画手法や政策について研究しています。 |
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菊池 英弘 | 環境法Ⅱ |
環境法・行政法 環境法の立法過程を対象として,環境政策の形成過程を客観的に研究するのがテーマです。 |
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五島 聖子 | 環境計画学Ⅱ |
ランドスケープ・デザイン 21世紀の都市に必要とされる緑地のあり方と具体的なデザインを検討します。特に、海外における日本庭園の歴史と役割と、日本庭園の鑑賞による心理効果を研究しています。 |
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関 陽子 | 環境倫理学・環境哲学 |
環境倫理学・環境哲学 人間(社会)と自然との関係性を,哲学・倫理学の理論をてがかりにして考え,環境保全に活かしてゆくための研究をしています。 |
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西久保 裕彦 | 環境法Ⅰ |
環境法・ 民法 環境問題の解決に向けて、環境省等での勤務経験を生かしつつ、理論と実務が融合する形での解決策を考えます。 |
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渡邊 貴史 | 環境計画学Ⅰ |
地域計画学・緑地環境計画学 都市や農村部に存在する緑地やランドスケープの保全・再生に関わる研究を行っています。 |
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大田 真彦 | 森林政策論・環境政策学Ⅲ |
森林政策学・自然資源管理論 熱帯の発展途上国と日本における森林政策、生業、資源ガバナンス、および地域の持続可能性について研究しています。地域社会でのフィールドワークが主な研究手法です。 |
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黒田 暁 | 環境地域社会学 |
環境社会学・地域社会学 地域の自然環境とそれを取り巻く社会のしくみやかかわりのあり方について,社会学的なアプローチで研究しています。主に質的なフィールドワークの手法を用いています。 |
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昔 宣希 | 環境ビジネス論・環境資源経済学 |
環境ビジネス・炭素経営学 温暖化対策のためのカーボンプライシング及び炭素市場, |
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友澤 悠季 | 人間環境論 |
環境社会学・公害環境思想史 環境学の原点といえる「公害の経験」の意味を,質的調査と資料読解を通じて研究しています。地域社会の中で「新たな道」を模索した/している人びとの思想に着目します。 |
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濱崎 宏則 | 環境政策学Ⅰ |
水資源管理論・環境ガバナンス論 国内外の水問題を事例として、さまざまな利害関係者の協調を促す制度や政策のあり方について研究しています。 |
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深見 聡 | エコツーリズム論・環境教育論 |
観光学・環境教育論 観光と自然環境・人間環境の関わりについて,世界遺産やジオパーク,島嶼を対象としたフィールドワークや,環境教育と地域づくりの相互関係に関する理論的視点から研究をしています。 |
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本庄 萌 | 持続可能社会論Ⅱ |
動物法・環境法・比較法 人と動物の関係を規律する法政策について、EUとアメリカ合衆国を対象に比較研究しています。 |
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馬 騰 | 環境経済学Ⅱ |
環境経済学・エネルギー経済学 再生可能エネルギー、電力市場、排出権取引などの研究分野に注目し、実証計量分析の手法で研究活動を行っています。 |
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吉田 護 | 地域計画論Ⅱ |
環境計画・災害リスク管理 地域や都市を取り巻く環境や災害を対象に,評価や管理,ガバナンスの視点から研究をしています。 |
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和達 容子 | 国際環境論Ⅰ |
EU政治論・環境政治学 国境を越えて生じる問題を如何に解決するか。政治学的視点から、国際社会の取り組みと課題を見ます。 |
【理系】環境保全設計コース(教員組織名:環境保全設計学系)
環境保全設計学系における教育・研究の内容は、人間を取り巻く自然環境そのものの理解、及び、人間活動に起因する自然環境への様々な影響の認識と対応です。
このため、当学系では、以下の4つの分野を教育・研究の重要な柱と位置づけます。
本分野では、人間活動や自然変動によって変化する地球表層の状態を研究しています。
「生物多様性保全分野」
本分野では、人間活動に起因する自然環境の変化が生態系におよぼす影響を調査・解析しています。
「化学物質生体影響評価分野」
本分野では、人間活動により放出される種々の化学物質などが、人間も含めた生物に与える影響を解析しています。
「循環型社会創成技術分野」
本分野では、悪化した自然環境の復元と、環境負荷の少ないこれからの環境技術を創造しています。
環境保全設計学系では、これらの観察、調査・観測、解析、予測、対応に相当する一連の分野の教育を行い、環境問題への現場対応能力を有する学生を社会に送り出すこと、及び、当学系における研究の進展を通して、 人間と自然との共生及び循環型社会の実現に資することを理念とします。
環境保全設計学系教員一覧
「教員の氏名」をクリックすると1枚の研究紹介(PDF)、「外部リンク」をクリックすると業績等の詳細情報が得られます。
※1「個人サイト」がある場合はクリックすると教員固有のHPへジャンプします。
※2 当該教員の所属教員組織は、人間社会環境学系です。
氏名 | 主な担当科目 | 専門分野と研究内容 | ResearchMap |
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朝倉 宏 | 廃棄物工学 |
廃棄物資源工学・衛生工学 廃棄物埋立地の早期安定化技術・環境汚染防止技術開発、資源物の回収技術開発に関する研究 |
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井口 恵一朗 | 保全生態学 |
保全生態学 魚類を含む水圏生態系を主たる対象として、生物多様性の保全に資する研究 |
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馬越 孝道 | 地震・火山学 |
地震・火山学 地震発生の仕組み、地震活動の地域性、火山噴火、地震・火山災害と防災についての研究 |
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岡田 二郎 | 動物機能学 |
動物生理学 無脊椎動物における感覚と行動の神経機構、無脊椎動物の行動に対する環境化学物質の影響 |
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河本 和明 | 環境気象学 |
大気物理学 雲や雨やエアロゾル(大気浮遊粒子)といった大気粒子の特性や相互作用の観測的研究 |
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白川 誠司 | グリーンケミストリー |
有機合成化学 デザイン型有機分子触媒を用いた環境調和型精密有機合成反応の開発 |
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高尾 雄二 | 分析化学 |
環境分析化学 環境中の有害有機化合物類の分析手法の開発と環境動態解明 |
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長江 真樹 | 環境毒性学 |
魚類生殖生理学 生物応答を利用した化学物質の生理活性(内分泌活性)及び毒性に関する評価法の開発ならびにそれらを利用したフィールド調査の実施 |
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中川 啓 | 環境地下水学 |
地下水工学 地下環境中における環境負荷物質の動態解析、地下水・土壌汚染の修復に関する研究 |
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仲山 英樹 | 環境生物工学 |
環境生物工学 環境汚染化学物質の再資源化に資する微生物や植物の生物機能を活用したメタルバイオ技術とバイオリファイナリーに関する基盤研究 |
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西山 雅也 | 土壌科学 |
土壌圏科学 土壌圏における微生物及び生物化学反応の解析と制御・利用 |
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武藤 鉄司 | 地圏水圏環境学 |
地質学 系外フォーシングに対する河川系及びデルタ系の応答と地層・地形形成ダイナミクス |
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山口 典之 | 進化生態学 |
動物生態学 人工衛星を利用した渡り鳥の移動追跡、および追跡個体の移動経路、行動パターン、利用環境の決定機構の解明 |
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利部 慎 | 水環境科学 |
水環境科学 水循環や水質汚染メカニズムの解明、湧水・地下水の年齢推定など、水環境問題解決のための科学的手法を用いた多角的アプローチ |
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小山 光彦 | 環境分子生物学 |
微生物工学,分子生物学 廃棄物バイオマスを有価物に資源化する微生物プロセスの高効率化とメカニズム解明に関する研究 |
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高巣 裕之 | 物質循環環境科学 |
生物地球化学・微生物生態学 海や湖における微生物食物網の構造と動態の解明、海洋微生物による炭素隔離機構の解明 |
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竹下 貴之(※2) | エネルギー資源学 |
エネルギー資源学、エネルギーシステム工学 エネルギーのベストミックスに関するモデルシミュレーション、クリーンエネルギー技術の可能性評価 |
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中山 智喜 | 大気化学 |
大気環境科学 大気中の微量気体成分や微小粒子(PM2.5等)の動態・特性の室内実験および観測研究 |
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服部 充(※2) | 保全生物学 |
植物機能学 生物同士の関わり合い(特に植物と動物の相互作用)から生じる適応に関する研究 |
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山口 真弘 | 環境植物学 |
大気環境植物学 大気汚染物質が樹木や農作物に及ぼす影響に関する研究 |
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久保 隆 | 環境安全学 |
環境安全科学 多種多様な環境化学物質の適切な評価・管理手法の開発と |
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松重 一輝 | 環境フィールド調査論 |
河川生態学 河川生態系保全と水産資源の持続的利用に向けた、ウナギ属魚類の生態や生息環境改善手法の探究、市民のうなぎに対する認識の解明 |