理念・教育目標

人間と環境との調和的共生を目指して
いま、私たちが暮らしている地球の環境を見つめてみましょう。原始生命は海で生まれ数十億年をかけて地球上のあらゆる場へ進出してきました。
しかし今日、地球は汚染物質にまみれ、その自浄能力・再生能力の限界に近づきつつあり、環境崩壊の危機を迎えています。
地球は未来からの借りものであり、私たち人類とすべての生物種にとって共通の家なのです。
未来の世代の可能性をそこなうことなく、私たちは現在の世代のニーズを満たすことのできる社会(持続可能な社会)を創成していかねばなりません。
人間(ヒト)を含む生物と環境との調和的共生を実現するため、私たちは、すべての生活の舞台である地球上で展開される森羅万象の循環と再生のメカニズムを知り、共存・共栄を可能とする方策を必要としています。
私たちの生活様式や社会経済活動はこれまで大量生産、大量消費、そして大量廃棄によって支えられてきました。このしくみをもつ社会は産業公害問題、
さらに都市型・生活型の環境問題に悩まされてきましたが、それらに対しては公害対策基本法による対策が重要な役割を担っていました。
しかし現在では、地球の温暖化、オゾン層破壊など地球規模の環境問題が深刻化し、局地的な対策・規制だけでは対処しきれていません。
人間の生命活動そのものが環境負荷を与えていることを私たちは自覚しなければならないのです。
新たな環境基本法は、社会の構成員すべてが加害者であると同時に被害者であることを自覚し、自主的、積極的な行動をとることを訴えています。
そして、健全で恵み豊かな環境を維持しつつ、環境への負荷の少ない持続的発展が可能な社会を構築することを、その目的に揚げているのです。
これからは人間(ヒト)を含む生物と環境との調和的共生を目指し、常に環境負荷低減を配慮したライフスタイルが重要なのです。
以上のような課題のもとに、長崎大学環境科学部は地球環境の保全と人間社会の環境調和的な持続的発展を可能にするため教育と研究をおこなっています。
理念
教育目標
2.実践的環境スペシャリストとして環境問題解決の専門的知識や能力を持つ人材を育成する。
3.情報処理、実験技法、フィールド調査、コミュニケーションに関する知的技術を持つ人材を育成する。
環境科学部の教員養成に関する教育理念
それにより、環境問題等に代表される現代社会の諸問題を積極的に解決し、持続可能な社会の実現とその発展に寄与できる主体的な課題解決能力を養うことが可能となります。
環境科学部は、文理双方の視座を備えた実践的な指導力と豊かな人間性を備えた教育者の養成を目指しています。