環境科学部では、環境問題によって生じる被害やそのメカニズムについての講義を受けられるだけではなく、「環境」を構成する要素やそれらの調査方法についての講義も受けることができます。例えば、大気環境や水環境、生物多様性、環境ビジネス、環境哲学といった理系、文系関係なく様々な分野を学べます。
私の中で特に印象に残っている講義は、「環境フィールド演習」と「環境ビジネス論」です。環境フィールド演習では、海岸で海藻の種類や分布、生息する環境にはどのような特徴があるかの観察を行いました。また、現地調査で採取した海藻を実験室内に持ち帰り、標本を作りました。そして、どのような種類の海藻が分布するかによって、その海岸の環境状況を推測することができるということを学びました。実地で調査を行い、その結果を実験室内に持ち込むことで、さらに深く学習するという体験は非常に興味深いものでした。環境ビジネス論では、世界各国の環境問題に対する取り組みとそれらの運用のためのビジネスの役割について学習しました。初めは、お金を稼ぐという印象のビジネスと自然を守るという印象の環境問題の解決が相反するものに感じられていましたが、その関係性や今後の展望について学習することができました。
このように、環境科学部では様々な分野の講義を通じて「環境」について学習することで広い視野を得ることができるので、「環境」というキーワードに興味のある人におすすめです。
(環境保全設計コース3年生)